愛媛大学解析セミナー

愛媛大学解析セミナーでは, 解析学に関わる話題について講演を予定しています.

今年度は, 金曜の15時半から不定期で開催致します.

皆様のご参加をお待ちしております.

次回のセミナー

第233回解析セミナー
日時 12月12日(金) 13:00〜14:30
場所 愛媛大学 理学部2号館2階 大演習室(201)
講師 駒田 洸一(立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構)
題目 非線形4階シュレディンガー方程式に対する基底状態未満の群不変解の散乱
要旨
非線形4階シュレディンガー方程式に対する解の時間挙動の分類について考える.先行研究では,空間2次元以上である場合の球対称解に対して,基底状態未満における散乱解と爆発解の分類が得られている.通常の2階の非線形シュレディンガー方程式(NLS)に対しては,同様の結果が空間1次元や非球対称解についても得られている.NLSではガリレイ不変性を用いることで球対称性の制限が取り除かれているが,4階シュレディンガー方程式はガリレイ不変性が成り立たないため,空間1次元の場合や非球対称解については上記のような分類は未解決であった.本研究では,先行研究における散乱に関する結果について,球対称性の制限をより弱い群対称性の制限に緩和した.特に,空間1次元での偶函数解について基底状態未満での散乱を示すことができた.


今後の予定