日時: 6 月 11 日(土) 15:30 〜 場所: 愛媛大学理学部数理科学棟2階 大演習室 講師: 三沢正史 氏(熊本大学・理学部) 題目: 多様体への m 調和写像流の特異性について 要旨: 滑らかなコンパクトリーマン多様体に値をもつ m 調和写像の時間発展問題を考え る.m 調和写像は m エネルギー(一階導関数の m 乗積分)の最小化問題の解(臨界点) として定まる.従って Dirichlet エネルギーの最小化問題の解である調和写像の自然な 一般化となっている.また,m 調和写像は多様体内の余次元 1 の(高次元)極小曲面と 見なしてもよい(実際,m 調和作用素は像の曲面の平均曲率である).本発表では,m エ ネルギーの(負の向きの)勾配流の解曲線である m 調和写像流を考え,その時間大域解 の特異性と定常解の存在との関連について考察する.