日時: 6 月 4 日(金) 17:00 〜 場所: 愛媛大学理学部数理科学棟2階 大演習室 講師: 石村直之 氏 (一橋大学・経済学研究科) 題目: Kuramoto-Sivashinsky 方程式の非有界な定常解 要旨: Kuramoto-Sivashinsky (KS) 方程式は数理物理の様々な局面に現れる,典型的な形態形成のモデル方程式である.非線形4階の発展方程式であるが,進行波解あるいは波面成分を独立させた解に限れば,非線形3階の常微分方程式に帰着する.これを KS 方程式の定常解という.この定常解に関して,周期解その他いくつかの解の存在が知られている.この講演では,これに加えてさらに,KS 方程式の非有界な解の存在について示す.証明の手法は,2階方程式への変換である.この技法は,他の例えば Blasius 方程式に対しても適用可能である.