最終更新日: 2008年5月15日
日時: | 6 月 13 日(金) 15:00 〜 |
場所: | 愛媛大学理学部数学棟2階 大演習室 |
講師: | 津川 光太郎 氏(名古屋大学・多元数理科学研究科) |
題目: | Well-posedness for quadratic nonlinear Schrödinger equations |
要旨: | 二次の非線形項を持つシュレディンガー方程式の滑らかさの低い初期値に対する(初期値の空間を Hs とし,出来るだけ小さい s に対する)時間局所適切性を考える.'96 に Kenig-Ponce-Vega は非線形項が u2,\bar{u}2,|u|2 の場合に対して Bourgain の Fourier 制限ノルム法を用いてそれぞれ s>-3/4,s>-3/4,s>-1/4 の場合について示した.双線形評価式の反例により通常の Fourier 制限ノルム法ではこれ以上改善できない事が知られている.しかし Fourier 制限ノルムにある種の変形を加えることにより u2 に対しては '06 に Bejenaru-Tao によって,\bar{u}2 については '07 に京都大学の岸本展氏によって s≧-1 に改善された.この講演では |u|2 の場合に対して改善を試みる.本研究は岸本展氏との共同研究である. |