最終更新日: 2008年1月15日
日時: | 1 月 25 日(金) 15:00 〜 |
場所: | 愛媛大学理学部数学棟2階 大演習室 |
講師: | 寺澤 祐高 氏(北海道大学・理学研究院) |
題目: | 有界及び非有界領域における変数粘性係数を持つストークス作用素について |
要旨: | 有界およびある種の非有界領域において,粘性係数が空間の各点に依存して変化する場合のストークス型のレゾルベント方程式に対応する作用素を考え,その作用素の性質を調べる.粘性係数と領域の境界の滑らかさができるだけ低い場合を取り扱うことを目標とする.このような問題を考察することは非ニュートン流体の自由境界問題等を考察する上で有用であると考えられる.具体的には,作用素が Lp 空間で(恒等写像の定数倍を付け加えると) H∞-calculus を持つことを示す.証明の手法としては,L. Boutet de Monvel, G. Grubb 等による領域上の擬微分作用素の理論を用いる. (本研究は,Helmut Abels 氏(ボン大学)との共同研究である.) |