最終更新日: 2006年6月5日
日時: | 6 月 24 日(土) 15:00 〜 |
場所: | 愛媛大学理学部数学棟2階 大演習室 |
講師: | 川下 美潮 氏(広島大学・理学研究科) |
題目: | Rayleigh 波に対する Majda 型の逆問題 |
要旨: | 波動方程式の外部散乱問題において散乱核という量が導入される.散乱核は物体による平面波の反射現象を散乱理論の枠組みで捉えている量であると考えられている.実際,その特異性が現れる位置を調べることにより物体の情報を得ることができる.Majda
により初めて調べられたこの形の逆問題は方程式の係数に対する摂動による散乱問題に対しても考えられることが知られている. 弾性体の表面を伝わる Rayleigh 波に対する散乱を考えた際にも散乱核に相当するものを導入することができる.本講演ではその導入方法について述べた後,この散乱核に対して Majda 型の逆問題が設定できること及び境界面上の「波動方程式」に対する Majda 型逆問題との類似性と相違点について紹介する. |
この回は土曜日に行ないますので,注意してください.