最終更新日: 2005年10月27日
日時: | 11 月 25 日(金) 15:00 〜 |
場所: | 愛媛大学理学部数理科学棟2階 大演習室 |
講師: | 堤誉志雄 氏 (京都大学・理学研究科) |
題目: | 周期境界条件における確率KdV方程式の初期値問題 (The Cauchy problem of the stochastic KdV equation with periodic boundary condition) |
要旨: | 確率的外力項が付いた確率 KdV 方程式は,流体力学やプラズマ物理におけるモデル方程式として現れる.形式的議論による解析や数値シミュレーションに関する論文は多数があるが,数学的に厳密に証明された結果はまだ非常に少ない.偏微分方程式の立場から見ると,確率項は特異性の強い外力項と考えることができる.確率
KdV 方程式の可解性を研究する場合,この強い特異性が最大の困難となる.今回の講演では,問題の背景とともに,de Bouard 氏,Debussche
氏との最近の共同研究によって得られた,初期値問題の時間局所可解性の結果についてわかりやすく解説したい. 参考文献:舟木直久,「確率微分方程式」,岩波書店 |